1. 油圧の特徴
・防錆、潤滑性(耐摩耗性・滑らかな動き)に優れた非圧縮性流体の油を使うことにより、高圧に耐えられる鉄製の油圧機器は、制御性がよくスムースで大きな力を出すことが出来ます。
・圧力範囲はおよそ7~40MPaで、40MPaとは1cm2の面積に約400kgの力を出すことが出来て、受圧面積10cm2のシリンダでは4トンの物を持ち上げることが出来ます。
・油圧機器は車両用(土木建機、農業機械、特装車両他)及び産業機械用(工作機械、射出成形機他)等の大きな力を出すところ使われて、土木建機が一番大きな市場です。
2. 油圧の構成
・油圧駆動は、電動モータやエンジンなどの原動機から伝えられる回転エネルギーを油圧ポンプにより油圧のエネルギーに変換して、油圧バルブや配管などを介して伝達し、油圧モータやシリンダなどのアクチュエータと称する機器により再び機械的なエネルギーに変換して機械や装置を駆動する方式です。
・油圧作動油はタンク→ポンプ→バルブ(行き)→アクチュエータ→バルブ(戻り)→タンクへと、油圧回路内を循環しています。
・油圧バルブなどでは高圧域から低圧域への内部漏れを少なくするために、ボディとスプールの隙間を数ミクロンに加工・管理するなどの超精密加工が要求されます。
・『フルードパワーの世界』(油圧入門編)
・当工業会では将来のフルードパワー技術者を育てるために、下記入門編を作成して、全国の高等専門学校などに無料配布し、会員企業の技術者が出向いて講義を行うなどしています。
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